原画・監修 |
漫画家、映画監督 大友克洋 OTOMO Katsuhiro |
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2025
縦2.4m × 横7.0m
東京メトロ日比谷線 銀座駅 地下1階通路
作品名は『Procession Spin』です。実在する美術品や構造物、精神的な造形、未来的・創造的な表現などが大きなうねりの中に高密度で配置されています。縄文時代から人間がつくってきたさまざまな美術が連なり、それらが現代からその先へと連綿と続いていく流れが、作品および作品名に込められています。それぞれの時代で人間が表現しようとした想いや祈りのようなものが形を変えながら受け継がれてきた、その紡がれてきた時間も視覚化した作品となっています。
このような多層的な表現を形にした本作品は、縦2.4メートル・横7.0メートルで、164個の陶板のピースとブロンズで製作された4ピース、合計168ピースで構成されています。その大きさや立体の陶板レリーフならではの量感、そして細部に渡る細かな造形と豊かな色彩表現をもって圧倒的な存在感を放ち、銀座を訪れる人に大きなインパクトを与えます。
陶板レリーフに色を施すにあたり、290種類の釉薬を掛け合わせて使用しました。多様な美術の形を当時の人が作品に込めた想いも含めて再現したいとの考えから、施釉や焼成に工夫と技術を用いて複雑な色を生み出すとともに、かつてない程に質感を出すことにこだわりました。構図の右側の縄文時代の土器部分には、田んぼの土を精製し釉薬調合して質感を出しています。中央の十一面観音には金箔を施しています。また左側の未来へと続いていく部分では更に低温釉薬の掛け合わせにより、金属のメタリック感を表現しています。そして、左下にあるバイクのステッカーは大友氏が自ら色付けを施しました。
企画 : 日本交通文化協会
協力:東京地下鉄株式会社
協賛 : セイコーグループ株式会社
公益財団法人メトロ文化財団

大友克洋
OTOMO Katsuhiro
漫画家、映画監督
代表作に『童夢』『AKIRA』などがある。ペンタッチに頼らない均一な線による緻密な描き込み、複雑なパースを持つ画面構成などそれまでの日本の漫画にはなかった作風で、80 年代以降の漫画界に大きな影響を与えた。映像では、長編アニメーション作品『AKIRA』、『MEMORIES』、『スチームボーイ』など自ら監督して活躍している。場所 : 東京メトロ日比谷線 銀座駅 地下1階通路
作家コメント
縄文から現在へ、そしてその先へと続いていく美術の流れを、ひとつの形にしました。
時代ごとに人が表現したかった想いや祈りのようなものが、形を変えながら受け継がれていく。
その連なりの中から、自分が惹かれ、心に残り続けている断片を並べています。
多くの人の手が加わり、色が生まれ、立体として立ち上がっていきました。
ここから先は、もう作品は見る人のものです。
通りがかりにふと立ち止まって、近づいたり離れたりしながら、
それぞれの中に何か感じるものがあれば嬉しいです。