ムクムク 水と光と大地に捧げる詩

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JR北海道 新函館北斗駅に設置されたステンドグラス作品「ムクムク 水と光と大地に捧げる詩」全景

原画・監修

アーティスト

五十嵐威暢

IGARASHI Takenobu

2016

縦 4.0m × 横15.7m

JR北海道 新函館北斗駅 自由通路

作家コメント

現代アートは一般的に美術館やギャラリーといった鑑賞するための特別な空間に展示されることが多く、効率よく美術に触れる意味で大きな役割を果たしています。一方、20世紀半ばからは、公共的な日常空間に美術作品を設置するパブリックアートが現れました。新函館北斗駅の「ムクムク」は、まさにその流れに位置づけられる作品です。日々の営みの質を上げるために、公共空間の役割を充実する上で、アートが担う役割は大きいと感じています。今回の制作にあたっては、豊かに満ちあふれる水、輝く光、大沼国定公園に代表される道南の美しい自然が拡がる大地が最初に浮かび上がって来ました。そのことがルーチェ・アルテの制作に私を向かわせる原動力になったのです。また、歴史的にステンドグラスが多いエリアだったことも理由のひとつでした。永い歴史によって培われたドイツ製の美しい手吹きガラスと科学技術の最先端の成果であるLED光源の組み合わせによって、光の造形(ルーチェ・アルテ)は美しい光と色とその輝きを駅空間に実現してくれたと思います。過去のステンドグラス作品の枠を破る(矩形や円の額縁からの解放)新たな挑戦でしたが、意欲的に取り組んだクレアーレ工房の仲間と、精緻な金属加工をされた連携工場の皆さんの技術の結晶として完成しました。パブリックアートの実現には多くの関係者の方々の理解と協働が鍵となります。作家として、また道民のひとりとして、心から感謝申し上げます。今後、新函館北斗駅を利用される方々に、「ムクムク」を通じて、北海道の自然と人の美のエネルギー(元気)を感じていただけたら幸いです。

ステンドグラス「ムクムク 水と光と大地に捧げる詩」部分
ステンドグラス「ムクムク 水と光と大地に捧げる詩」部分
ステンドグラス「ムクムク 水と光と大地に捧げる詩」部分

制作コメント

このステンドグラスは北海道新幹線開業記念として制作されました。大沼国定公園を中心にひろがる北海道道南の豊かな自然は、清らかな水と光が溢れる大地の様子に象徴されています。山の存在感と湖面の輝きと花の彩りと樹木のざわめきが一体となって、人の心に未来と希望と元気を運んで来るように、ドイツの手吹きガラスによる、LEDを用いた新しい光の造形として作られました。

企画 : 日本交通文化協会

協賛 : 株式会社西武ホールディングス

作家プロフィール

五十嵐威暢

五十嵐威暢

IGARASHI Takenobu

アーティスト

1944年、北海道生まれ。
グラフィック・プロダクトデザイナーとして世界的に活動。1994年に彫刻家に転身。北海道新十津川町の「五十嵐威暢美術館 かぜのび」を拠点に、木、陶、金属、石、ステンドグラス等を素材として「日常風景にアートを」を合言葉に彫刻を制作。
2020年、北海道文化賞受賞。2023年、金沢工業大学内に「五十嵐威暢アーカイブ」がオープン。北海道新十津川町応援大使、多摩美術大学では学長を経て名誉教授。2025年永眠。

場所 : JR北海道 新函館北斗駅 自由通路

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