原画・監修 |
画家 絹谷幸二 KINUTANI Koji |
|---|
2024
縦2.0m × 横7.5m
京急空港線 羽田空港第3ターミナル駅地下2階
外国人の方々を空港外で最初にお迎えする場所に設置された新たなシンボル、作品名は『煌めく希望、KEIKYU』です。人類最古の壁画技法であるアフレスコ画を極めた洋画家の大家で、文化勲章受章者の絹谷幸二氏が原画・監修を務め、陶板レリーフは、クレアーレ熱海ゆがわら工房の職人たちによって制作されました。
縦2メートル、横7.5メートルの作品には、訪れる人々の旅を明るく照らす太陽とともに、空を飛び交う旅客機が表す羽田空港の賑わい、富士山や咲き誇る河津桜、東京湾やヨットが浮かぶ葉山の海、厄除けとして知られる川崎大師など、京急電鉄の沿線の魅力溢れる風物や観光地が旅情を誘います。「この美しい日本に来られた方々、あるいはこれからお帰りになられる方々に、再びこの印象を持って帰っていただきたい、またお越しいただきたい」という絹谷氏の思いが込められています。
造形では、力強く生き生きとした原画の筆のタッチやスピード感を意識して、土が形作られました。太陽の中心をあえて丸にせず、方向性を持たせることで、光の動きとエネルギーの広がりを表現しています。さらに、奥行きの造り方に工夫を加えることで、モチーフごとの距離感と風景全体に動きを持たせています。
また原画の持つ躍動感あふれる豊かな色彩は、約70種類の釉薬を組み合わせて表現しています。隣り合わせたピースの色合いを確認しながら、釉薬のレシピを調整し、繊細な焼成を繰り返すことで、独特の発色を創り出しました。特に、釉薬では表現が難しい赤、黄、オレンジも鮮やかに仕上げています。さらに、中央の飛行機の 尾翼には「海鼠釉(なまこゆう)」、葉山の海や山には「織部釉」、川崎大師には日本最初期の釉薬である「灰釉」をアレンジし、日本特有の釉薬による色彩表現が楽しめます。
企画 : 日本交通文化協会

絹谷幸二
KINUTANI Koji
画家
現代アフレスコ画の第一人者であるばかりか、日本洋画界を担う作家として活躍している。豊かで自由なイマジネーション、極度の精神集中と持続力から生み出される絵画世界には、鮮烈な色彩が奔流し、熱情と生の歓喜がダイナミックに展開する。大胆で自由奔放なフォルムからなる作品は、観る人に深い共感と関心を呼び起こす。スチロフォームとミクストメディアによる立体作品、さらには石彫や絹本岩彩にも取り組んでいる。東京藝術大学や大阪芸術大学で後進の指導に当たり、若手芸術家を支援。文化庁主催の「子供 夢・アート・アカデミー」にも携わり、次代を担う若者たちに創造の喜び、楽しさを伝えている。場所 : 京急空港線 羽田空港第3ターミナル駅地下2階
作家コメント
日本の玄関口、羽田で世界から皆様をお迎えし、直結する京急線。
皆様の旅を明るく照らす太陽とともに、相模湾の向こうに見る富士山は、日本人のおもてなしの心の象徴として、また、京急線沿線の様々な魅力を、旅が始まる楽しさ、期待感に想いを馳せて描きました。
日本を訪れる方々が、多くの日本の魅力に触れ、その旅路が心躍るものになれば幸いです。